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================================================ No.027 2001/03/14 ===

  W E B  D E S I G N E R S  M A G A Z I N E  G A U Z I N E

   [COVER] http://www.gaucho.com/gauzine/gallery/010314.html 

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                        配信部数:6,240部
『GAUZINE』 No.027 のラインナップ
 ┃
 ┣『編集後記』「GAUZINE 休刊のお知らせ」
 ┣『GREAT WEB CREATORS』「Hello Design」
 ┣『CREATORS INTERVIEW』「Dennis Y. Sugahara」
 ┗『映像作家研究ファイル』「スパイク・ジョーンズ」

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『編集後記』
 「GAUZINE 休刊のお知らせ」
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GAUCHO 尾崎です。
今回は最初に悲しいお知らせです。
1999年7月より発行している『GAUZINE』は、2001年6月号(No.030)をもって
一端、完了とさせていただきます。2年間で30号まで発行できそうなのは、登
録していただいている6,000名の皆様の存在あってのことと感謝しております。

『映像作家研究ファイル〜WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編』
に関しては、まだとりあげるべき人もいるのですが、いつまでも鑑賞だけし
ていてても、なかなか先に進みません。わたし自身も、今年は実際に「撮影」
ということをしていきたいと思っていますし、そのための時間として1年間の
お休みをいただきたいのです。「休刊」ということは、「復刊」ということ
もあるわけで、再スタートは 2002年7月を予定しています。もうそのころに
は、ストリーミングもあたり前の時代になっているかと思います。そういっ
た「ストリーミング時代」になったところで、もう一度、何かを発信できれ
ばと思っています。そういう予定ですので、登録はそのままにしておいてい
ただいてもいいですし、解除されてもいいです。

ただ、今考えているのは、もっと軽いお知らせ程度のものなら、月1回くらい
配信できそうなので、それを2002年7月までのつなぎとして、楽しんでいただ
いてもいいかな、と思ってます。なにしろ、今のスタイルは企画・調査・
入力・編集だけでも、1ケ月20時間くらいかかってしまうので、かなりキツイ
作業なのです。受注があった仕事をキャンセルしてまで、『GAUZINE』のため
の20時間を確保しているという状態なのです。

いろいろ検討した結果の結論なので、どうかご了承いただければ幸いです。
今後のラインナップとしては、

4月「不可視の領域〜M.N.シャマラン」
5月「信は真に通ず〜アン・リー」
6月「即興から生まれるエモーション〜ジョン・カサヴェテス」

という感じで、7月には、これまでの『GAUZINE』のメイキングをする予定で
す。なぜ『GAUZINE』をスタートしたのか、『GAUZINE』の本当の目的とは何
だったのか、という点を解説させてもらいます。

次回発行は、2001年4月11日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。

あっ、すいません。
今回はコンテンツの順番が逆になっていることをお伝えするのを忘れてまし
た。今回のテーマが「想像力の解放」だったので、そのテーマに沿って、ち
ょっとスタイルを変更してみました。では、引き続きご覧下さい。 

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『GREAT WEB CREATORS』
  海外で注目されているWEB制作会社の紹介
    「Hello Design」 http://www.hellodesign.com/
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今回は「Hello Design」をご紹介します。サイトをご覧になれば、その洗練
されたスタイルを実感できるかと思います。720x400ピクセルというサイズ設
定は今後の標準的サイズとして、注目すべき設定のように思えます。
16:9にしたい場合は、720x405ピクセルになりますが。

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★「Hello Design」制作サイト
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◆ Hello Design
┗ http://www.hellodesign.com/
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『CREATORS INTERVIEW』
  WEB制作に関わるクリエイターの方々へのインタビュー
  「 Dennis Y. Sugahara 」 http://www.creators.ne.jp/
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◆「CREATORS INTERVIEW #015 〜 Dennis Y. Sugahara 」

第15回目のゲストは、「CreatorsNet」などさまざななプロジェクトのプロデ
ューサーとしてご活躍の 菅原 裕さんです。
「 Dennis Y. Sugahara 」 というメール上のお名前もあるのですが、昨年は
じめてお会いしたときにこの「 Dennis 」という名前の由来をお聞きしたと
ころ、以前いっしょに仕事をしていたデュラン・デュランのメンバーが名づけ
親とのことでした。音楽からWEBまで、さまざまなプロデュースワークをされ
てきた菅原さんに、今回はプロデュースのポイントやクリエーターズ・ネット
の今後の展開などについていろいろお話をお伺いしました。


#以下、[sugahara] は菅原さんのコメントです。
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[gaucho]
先日、買い忘れていたCharaのベストアルバム「Caramel Milk」を聴いたん
ですが、1曲目の「やさしい気持ち」は菅原さんのプロデュースですよね。
もしさしつかえなければ、当時の裏話など少し聞かせていただけますか。
Charaの才能って、個人的にはある種天才的なものを感じるんですけど。


[sugahara]
実は、僕はこの曲のプロデュースを最後に音楽の仕事をやめたんですよ。
1990年代に入って、僕の会社は「カメリア・ダイヤモンド」のCM音楽制作を受
託して、100万枚以上のヒットを13枚出したんですけど、もう、なんかね、す
っかり「こうやればヒットが出る」っていうノウハウと言うか、音楽ファンの
心理がすっかり読めるようになってしまって、全然クリエイティブな部分なん
かなくっても、「ばすばす」ヒットが出るようになってしまって、なんかルー
ティン・ワークになっていたのね。
クリエーティブな部分じゃなくて、なんか「ヒットのコツ」みたいな部分で仕
事していたんですよ、その頃。
その時、ちょうど資生堂のシャンプー「ティセラ」の仕事をもらって、Chara
と仕事することになったんですよね。Gauchoさんの言うとおり、Charaは特別
の才能があって、デビューのときから気になっていた。
デビュー曲でいきなり英語の「Could be……」と日本語の「首ー」とかける様
なことをやっていた、すごいアーティストだったからね。
で、カメリア・ダイヤモンドでやっていた中西圭三や久宝留理子の時とは違っ
た手法で作ろうと思ってCharaの仕事に臨んだんですが、でもね、なんか「あ、
こうすれば売れる」っていうのを自然に思ってしまうようになった自分がそこ
にいたのね。
「あ、これじゃダメだ」と思って、プロデュース・ワークは普通にやったんだ
けど、やっぱり100万枚以上売るシングルになってしまったんですよね。狙い
はそこにはなかったのに。
それでね、深ーく、深ーく、考えて、結局音楽の仕事はやめたんですよね。
惰性を断ち切ると言うか、なんかそういう意味で。
結局本当に最後にやった仕事は和田アキ子さんのアルバム「Dynamite Soul」
だったんですが、Charaの仕事は、僕にとっての気持ち的な最後の仕事でした
ね。

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[gaucho]
菅原さんの場合、音楽からWEBまでさまざまなプロデュースワークをされてこ
られたと思うのですが、プロデュースする上でのポイントというか、大切にさ
れてる点があればお聞かせいただけますか。


[sugahara]
プロデュース・ワークにもいろんな形があると思うんです。音楽で言うと、小
室哲哉は自分で曲も書くし、詞も書くし、アレンジもするし、時にはアーティ
スト自身よりも目立つように(笑)歌っていたりもする。
でも僕は音楽でもWEBでも自分では何も作らないんですよね。作曲もコーディ
ングもしない。
やることと言えば、作り手が気持ちいい環境を作ることだけ。
作り手のやりたい仕事をとってくる。取ってきた仕事を作り手がやる気の出せ
るようにアレンジする。誰にもやる気の出せそうにない仕事は勇気をもって断
わる。
いざ制作が始まったら、素材とか、取材とかの手配には気を配って、とにかく
作り手の負担が、制作だけに心を配れるような環境を作る。
ここまでやって、きちんと仕事をしない作り手はきっぱり切り捨てる。
そんなことかな?

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[gaucho]
これまで、いろいろなアーティストやクリエイターに接する機会があったと
思うのですが、菅原さんからみて、才能を秘めたクリエイターに共通したも
ののようなものがあれば教えていただけますか。そうした才能を見きわめる
には、かなり直観的な要素があるよう感じるのですが。


[sugahara]
やっぱ、いい仕事をする人はいい顔をしてます。
顔のダサい奴は、まずはそこでダメだね。
これをパスした人の作品をはじめて見せてもらって、そこで判断、だね。
あと、いいクリエーターは喧嘩っ早いね。坂本龍一とか、いい例、だと思いま
す。

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[gaucho]
「CreatorsNet」も2月に法人化されましたが、今後の展開について、さしつか
えのない程度に教えていただけますか。


[sugahara]
CreatorsNetはクリエーターのオンライン・コミュニティです。これがあくま
でも基本です。
セミナとか、勉強会とか、例会での他のクリエーターとの出会いとか、いろん
な機会を作っていきますから、CreatorsNetの用意するいろんなチャンスでど
んどん一人一人のクリエーターにスキル・アップしてもらいたい。
「いい仕事」はこちらで用意しますから、その場でその力を使ってキャリアを
高めていってほしいんです。
せめて、WEBクリエーターのトップは今の広告業界のグラフィックのトップか
それ以上の収入と地位を得てほしいですね。

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[gaucho]
本日は、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
今後の「CreatorsNet」の展開楽しみにしてます。


[sugahara]
ありがとうございます。
CreatorsNetも最初は非営利な団体でした。
デモなんか、そこには甘えがあるような気がして、法人化しました。
きっと素敵な会社にしていきますよ。
期待してくださいね。

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★ Dennis Y. Sugahara 関連サイト
┣「CreatorsNet」 http://www.creators.ne.jp/
┣「ブルドーザー・ミュージック」 http://www.bulldozer.co.jp/
┣「あきない・えーど」 http://www.akinai-aid.ne.jp/
┣「関西SOHO」 http://www.kansai-soho.or.jp/
┗「日刊SOHO'S REPORT」 http://www.soho-union.net/report/
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『映像作家研究ファイル』
 WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編 vol.15
  「想像力の解放〜スパイク・ジョーンズ」 
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『映像作家研究ファイル』は、WEB制作において今後増えていくことが予想さ
れる Flashムービーやストリーミングビデオなどの「動画・映像コンテンツ
制作」のヒントになるものを模索・研究していこうという主旨の企画です。


■ 時代が嫉妬する非凡な天才〜スパイク・ジョーンズ

今回は「マルコヴィッチの穴」の監督スパイク・ジョーンズご紹介します。
略歴は下記サイトご参照下さい。

◆ スパイク・ジョーンズ
┗ http://www.mal-ana.com/fspike.html

◆「マルコヴィッチの穴」
┗ http://www.mal-ana.com/


「マルコヴィッチの穴」のビデオ・DVD
 ┗ http://www.asmik-ace.co.jp/video/
は3月23日に発売される予定ですので、内容については、あまりくわしく言わ
ないことにしておきます。なぜかというと、劇場公開をご覧になっていない方
に「新鮮な驚き」を味わってほしてからです。とにかく、「マルコヴィッチの穴」
にはあらゆる「驚き」が用意されてます。それは実際に観て体験しなととわか
らないと思います。ことばを越えた表現だからです。内容は下のサイトのリン
クをご覧になればだいたいわかるかと思います。

実は今回、スパイク・ジョーンズを特集するにあたって原稿の下書きを10ペー
ジくらいしたのですが、書いてるうちに、コレって、いくらことばで説明して
も、伝わらないな、と思ったので、こんなシンプルなスタイルにしてみました。
決して、手を抜いたわけではありません。その証拠として、下書きノートの一部
をスキャンしてアップしておきます。ほとんど、走り書きなので、わたしにしか
判読できないかと思いますが、念のため。
http://www.gaucho.com/gauzine/27/memo.gif

全体の原稿下書きには10時間くらいかかってます。結局、それをまとめるのがす
ごく大変で時間切れになってしまったわけです。どうか、ご了承下さい。とに
かく、「マルコヴィッチの穴」を観れば、わたしがまとめるのが不可能だったこ
とも、納得いただけるかと思います。

観る前に注意することとして、あまり先入観を持たないことです。
期待しすぎてもいけませんし、アラを捜そうとしてもいけません。

従来の既成概念や常識をとりはらった上で素直に作品に没入すること、
これが「マルコヴィッチの穴」の正しい鑑賞の仕方です。
そうすると、あなたの「想像力」は「解放」され、「新しい世界」が
「発見」できることでしょう。

キーワードは「意識のバリアフリー」です。

では、「良い悪夢」をお楽しみ下さい。
┗ http://www.asmik-ace.co.jp/video/

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★ スパイク・ジョーンズ 作品関連サイト
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◆「マルコヴィッチの穴」オフィシャルサイト
┣ http://www.being-john-malkovich.com/
┗ http://www.mal-ana.com/
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◆「マルコヴィッチの穴」徹底分析!
┗ http://www1.neweb.ne.jp/wa/milk/2000emsp03.html
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◆ eiga.com:「マルコヴィッチの穴」
┗ http://www.eiga.com/special/malkovich/index.shtml
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◆ Cinema Clip:「マルコヴィッチの穴」
┗ http://www.sankei.co.jp/mov/review/2000/beingmalkovich/
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◆ LYCOS / スパイク・ジョーンズ
┗ http://dir.lycos.co.jp/entertainment/movie/director/foreign/s_jonze/
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◆ ミッシェル・ゴンドリーとスパイク・ジョーンズ
┗ http://motiondesignart.tripod.co.jp/snapshot012.html
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◆ ダフト・パンクとスパイク・ジョーンズ
┗ http://www.toshiba-emi.co.jp/virgin/international/special/sp-daft/index_j.htm
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次回発行は、2001年4月11日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。

====== WEB DESIGNERS MAGAZINE 『GAUZINE』 ==========================
 発 行    G A U C H O  [ http://www.gaucho.com/ ]
 編 集    尾崎 英明  [ mailto:gaucho@hal.ne.jp ]
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